ジャストインタイム 著 者:フレディ・バレ、マイケル・バレ 他
![]() | ザ・ジャストインタイム 現地現物が最高の利益を生む (2007/11/16) フレディ・バレ、マイケル・バレ 他 商品詳細を見る |
今回は久しぶりに本の紹介を。
タイトルを見ると「もう聞き飽きたよ」という声が聞こえてきそうですが、この本は面白い。私の大好きな小説仕立ての技法解説なのですが、多くの人が実は疑念を持っているジャストインタイムについて、解りやすく表現されています。
物語の中で、しつこいくらいに繰り返される経営者と現場作業者の葛藤。そして物語が進むにつれて、実は利益獲得活動を阻害しているのは現場ではなく管理者だという事実。改善を進める上で最も困難な事は「人間改革」だという真実。又、優秀な人間は企業を渡り歩いていくことから、一人のスーパーマンではなく「しくみ」を作り上げることが重要だという認識。
何故生産現場に在庫が停滞するのか。
生産能力を増強するために行程を増やすのではなく細分化を繰り返して人員を増やすという発想。
段取り変えを拒むのは「面倒くさい」という理由以外にないという発想。
作家がフランス人と言うこともあり、純粋にトヨタ流という改善活動を(かんばんの利用などはバリバリにトヨタ方式ですが、非常に簡略化した解りやすい方法しか出て来ませんが、通常の企業であれば十分事が足ります)紹介している訳ではありませんが、本来のジャストインタイムとはまさにこの小説に表されている内容ではないかと思います。
又小説全般を通して感じることは、企業はつくづく人であり、優秀な人材がいるタイミングというのも見極める能力が必要だと言うことです。
以前私のバイブルであるTOC理論について触れましたが、私自身生産現場や販売現場を指揮する度に、「ジャストインタイム」の重要性を痛感し、理解が深まっていく感想を持ちます。これはTOC理論と寸分狂わず合致する物で、出発点が理論であるのか、たたき上げで有るのかの違いだと感じます。
「もう耳たこだよ」と思う方でも、是非手にとって欲しい一冊です。
必ず新しい発見があると思います。
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