餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かるか? 林 總 著
![]() | 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 林 總 (2006/09/29) ダイヤモンド社 この商品の詳細を見る |
この本は、最近でも未だ本屋の売れ筋書棚に有りますから、皆様も目にした事が有るかも知れません。タイトルからして人目を引きますよね。
仕事柄「儲け」という言葉に敏感(イマイチ寂しい気もする・・)なので、思わずジーッと見つめてしまいました。餃子の店とフレンチ。業種は同じ外食産業。テーマが面白いでは有りませんか。
経理会計のチームに怒られそうですが、経理の仕事は会社の財産を図らずも傷つける組織やルールを監視することが目的だと、私は考えています。その為には、ありとあらゆる指標を駆使していきます。
ところが一般の社員にはまーったく解りません。時に日本語をしゃべってるのかどうかも怪しくなる。
しかしです。学問や経験の蓄積がもたらした会計学はすごい。説明を受ければキャッシュの大切さや、間違った金の使い方などは理解できますが、なかなか実際の仕事に当てはめてそれを行うことは難しい。
営業マンは、とかく売上に気を取られ、回収が手形だろうと遅れようと気にしない。工場は財務会計上の偽りの黒字に目を奪われ、すぐに売れない物の山を見て生産高と声高に主張する。
さて、それが本当に儲かっていることなのか。
本書は、難しい用語を極力使わないようにして、キャッシュ、回転、在庫、粉飾までの要点だけをストーリー形式で紹介する構成で、非常に大切な「概念として会計を理解する」手助けをしてくれます。
この概念として捉えることは非常に大切で、とかく人は難しい言葉や図表を覚えることで理解したつもりになってしまいますが、歴史の煌びやかな物語と同様で、全ての事象にはストーリーが有り、流れを体感することが人間の進化の重要なステップです。
どんなに大きな会社でも、資金の回転は儲かる儲からないの重要な要素であることを、おぼろげなイメージでもかまわないので、実感していただけると思います。
純粋に面白いですよ。
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